横浜〜鹿児島ヒッチハイク!【1日目〜後半〜】
友人と2人で挑戦した横浜〜鹿児島ヒッチハイク旅の記録です。
今回は1日目の後半を振り返りたいと思います。前もって断っておきますが、今回の記事はけっこう長いです。そしてこの日僕らは、ある天命を悟ることに。笑
ちなみに、1日目前半はこちらです。
おじいちゃんとイケメン
ヒッチハイクをスタートして6時間後、早朝6時半に海老名SAに到着した僕ら。無料のお茶と友人の持って来たパンの耳を口に入れ、少し仮眠をとりました。もう最初から海老名SAスタートで良かったんじゃないか…笑
友人の「あと5分寝かせて…」という切なる思いをキッパリと却下し、早速次の目的地をボードに書き込みます。
寝起きで頑張りました。そしてこの時既に、「行き先+関連イラスト」というボードスタイルを確立。7時半になってようやくヒッチハイク再開です。
とりあえずトイレの前あたりなら誰か見てくれるだろうと考え、ポジションを確保して寝不足な笑顔で猛アピール…も虚しく、直後目の前にとまったのは大型観光バス。そして、ぞろぞろと出てくるおじいちゃん集団のトイレ行脚にあっという間に巻き込まれてしまいました。笑
結局おじいさま方がトイレから戻るまで、話しかけてくれたバスガイドのお姉ぇさんと談笑しました。なんでも以前、個人的にフランス人バックパッカーを乗せてあげたことがあるそう。このフランス人が後々の旅で奇妙に繋がってくるとはこの時思いもしませんでしたね。
おじいさん達に手を振られながら観光バスを見送り、ヒッチハイクを再開したとたん、今度はイケメンさんに話しかけられました。
(心の声)「む…新手のナンパ!?」
イケメンさん「ヒッチハイクしてるんですか?いいですね、乗りますか?」
(心の声)「なんだ、ただの神様じゃないか」
そう、イケメンさんは神様だったのです。何とも自然すぎるお誘いに戸惑いつつも、初ヒッチハイク成功!昨晩の辛い夜に数え切れない数の車にスルーされて来た分、本当に嬉しすぎて涙が出そうになりました。笑
乗せてくれたのは東京にお住いの幼馴染だというお二人。実は僕らも幼稚園からの幼馴染ということもあり、勝手に親近感を覚えました。自身もヒッチハイクをしたことがあったらしく、懐かしさなどから声をかけてくれたんだそう。
このヒッチハイクの先輩に、ボードに書く目的地はざっくりとした地名ではなく、少し近場の具体的なSAの名前にした方が良いということを教わりました。なるほど、そういうものなのか…。冷静になって考えると、いきなり「名古屋」って書かれても引きますわな 笑
結局、海老名SAから足柄SAまで乗せていただき、記念撮影。ありがとうございます!
天命を悟った後部座席の誘惑
初ヒッチハイクに成功した喜びを肴に足柄SAの無料のお茶で一杯やり、ヒッチハイク再開。アドバイスを参考に、隣のSAである「富士川SA・牧之原SA」を目指すことにしました。
そして安定の大量スルー。笑 しかし下道と違って、車の中の人の反応が良く見えます。そして僕らを見て笑って過ぎ去って行く人達を見ながら、僕らはある天命を悟ったのです。
僕「俺らのこと見て笑ってくれるだけでも、幸せじゃね?」
友人「例え乗せてもらえなくても、こうやって人を笑顔にするためにヒッチハイクしてるんだ」
僕「ああそうか。俺たちは幸せを運ぶ青い鳥なんだ…」
友人「そう、青い鳥なんだ…」
はい、ここで僕らは青い鳥になりました。笑
そんな天命を悟った僕らの笑顔に押されたのか、開始40分ほどで1台の車が停車。なんと牧之原SAまで乗せてくれることになったのです。
乗せてくれたのは大阪で働くお兄様。鳥かご…いや、車の中では大音量のラップミュージックが流れており、僕は助手席、友人は後部座席へと着座。大阪での仕事の話や学生時代に野球で甲子園に出た話など、僕はお兄様との話に夢中になりました。が、時折お兄様は何かをアピールするかのように後部座席のドアを開けたら閉めたり。
まさかと思って後ろを見ると、そこには完全に意識を飛ばし、口を開けて天を見上げて爆睡する友人の姿が…。こいつ…。本当すいません。笑
そんなこんなで牧之原SAに到着。友人の寝起き顔が憎たらしいです。
ああ、萌え。
牧之原SAでは恒例の無料のお茶で乾杯。隣のSAである浜名湖SAを目的地とし、ヒッチハイク再開です。
お昼時のため、入ってくる車はあるものの出て行く車は数少なく、数十分経った頃にヒッチハイク感のある写真を一枚パシャリ。
お分かりだろうか。写真を良く見ると、笑顔でボードを掲げる僕の背後から近寄る人影が…。
人影「おーい、兄ちゃん!兄ちゃんってば!」
近寄る人影に声をかけられた僕を見て、友人はついに危ない人に絡まれたと思ったそうです。が、杞憂でした。蓋を開けてみればただの優しいお父さん。なんと家族旅行の帰りだというのに、大切な家族の時間に僕らを誘ってくれたのです…!
「お父さん!」と呼びたくなる思いを胸にしまい、ありがたくご厚意に甘えることに。車中では僕ら自身の話や一人暮らしいをする息子さんの話で盛り上がりつつ、人見知りだという小3の娘さんに僕らの名前を強引に覚えさせるクイズ大会を開催したりして遊びました。
僕「はい、◯◯ちゃん。僕の名前は何だったかな?」
娘さん「うーんと…(照れ)」
僕「はいザンネーン。また後で聞くから思い出してねぇー。」
なんてやりとりを数回繰り返したのち、、、
僕「はい、僕の名前は何だったかな?」
娘さん「えっと…ま、まっちゃん///」
か、可愛い。可愛すぎるぞ!!昔から妹が欲しいと思っていたけど、もう妹じゃなくて良い!一緒に横浜に帰ろう!…なんて言うとロリコン野郎だと思われて車を降ろされてしまうので、ここは我慢。
僕らの最終目的地が鹿児島であることや今日中に名古屋までは行きたいことを伝えると、「ちょうど岐阜に帰るところだから」と言って、なんと名古屋を超えて尾張一宮PAまで連れて行って下さいました。途中浜名湖SAではお昼ご飯もご馳走して頂き、感謝感激です。
尾張一宮PAでは必ず鹿児島まで辿り着くことをお約束し、連絡先を交換してお別れ。娘さん、僕の名前覚えててくれてると良いなあ。
ここで次の目的地とイラストを書きながら、友人がふと漏らした一言が印象に残っています。
友人「もう俺らだけの旅じゃなくなって来たな」
あれ、こいつカッコいい。笑
幼稚園で同じになって以来かれこれ20年程の付き合いになりますが、こんなに友人に抱かれたいと思ったことはありません。いや、ホ◯じゃないですよ。
そんな個人的な感情に浸りながらも、ここまで乗せてくれた方達への「鹿児島行きます!」という約束を必ず守ることがせめてもの恩返しなのだと、僕らは再び強い気持ちで鹿児島を目指し始めました。
「4台目」
そんな真摯な態度が伝わったのか、岐阜県の養老SAを目的地としたヒッチハイクを再開して15分ほどで一台の車が停車。
運転手「▲☆=¥!>♂×&◎♯♪£」
僕ら「????」
運転手「フクイ、イキマスケド、ノリマス?」
外国人の方でした。しかも福井は北陸。僕らは西に向かいたいこともあり、何よりもこの外国人の方にビビってしまい、あろうことか辞退。後々分かったことなのですが、尾張一宮PAから福井に向かう途中で養老SAを通るらしく…。優しさを無下に断ってしまって、申し訳ないです。
その後数十分経ったところで、再び1台の車が停車。若いお兄様2人組で石川県へ帰るところだったそうで、わざわざ養老SAを通るルートを確認して下さり、乗せてもらえることに。
ローターアクトクラブという青年実業家クラブに所属する方で、一度ヒッチハイカーを乗せてみたかったのだと快く僕らを迎えて下さいました。そんな車中での会話の一部。
お兄様A「ヒッチハイク始めて、僕達で何台目?」
僕「神奈川から始めて、4台目ですかね!」
お兄様B「よ、4代目J Soul Brothers…(ボソッ)」
僕「いやあ、本当に拾ってくださってありがとうございます!!」
僕はギャグを聞き取れずにスルーしてしまいました。笑 こんな洗練されたギャグを放っていたなんて…。すいません。笑
そんな会話をしている間に、養老SAに到着。なんとも密度の濃くもあり薄くもある時間でした(^^;;
3時間の下ネタドライブ
ひとまず気持ちを切り替え、日が暮れるまでは西へ向かうことに。再び隣のSAをボードに掲げると、2秒で車が停車。年下の関西人が僕らを笑顔で手招きしました。
「掲げて2秒で合意」。まるで某男性向けビデオの企画タイトルのようですが、本当に2秒で拾ってくれました。笑
なんと兵庫に帰るところで、1人が寂しいから話し相手として僕らに目をつけたのだそうです。結局、コテコテの関西弁とテンポのいいトークを楽しみながら、気づけば姫路駅前。
3時間もぶっ続けで僕らを運んでくれた彼には、本当に感謝してます。車中の会話は公には出来ない下ネタ全開トーク。とりあえず、やたら全国の風俗事情に詳しかったです 笑
言っておきますが僕はその手の話には全然ついて行けず()、友人と彼に話の主導権を託しましたよ!
そして夜の20時過ぎに姫路駅前に到着。お土産でビールを貰い、諸々のお返しとしてコンビニでデザートを献上し、記念撮影をしてお別れ。
極度の寝不足と疲労もあり、この日のヒッチハイクはここまで。駅前の漫画喫茶で体力とスマホの充電をし、ようやく一日が終わりました。物凄く長い一日だったな…。ちなみに就寝はなんだかんだで深夜0時半、次の日は早朝5時起き。ねんむ(_ _).。o○笑
横浜〜鹿児島ヒッチハイク、1日目後半まとめ
乗った車の数:5台
乗った電車の数:0台←成長した
移動距離:海老名SA→姫路駅 約540㎞(横浜→鹿児島指宿温泉 約1400㎞)